外ではきれいにまとまって見えたのに、職場に着いてコートを脱ぐと、ニットの袖がもたつく。襟が乱れる。パンツの裾が靴にたまる。冬の通勤服は、こうした小さな崩れで、疲れて見えやすくなります。
冬のオフィスカジュアル(メンズ)は、コートを着た姿ではなく、コートを脱いだ姿を基準に選ぶと、迷いにくくなります。この記事では、40代・50代の通勤コーデを、5つの整え方と3つの例で紹介します。室温の目安は公的な資料をもとに、着こなしは選ぶときの目安として紹介します。
先に、結論です。
- 基準は、コートを脱いだ姿です。 通勤中の防寒(コート・首元・インナー)と、職場で着る服を、分けて考えます
- 基本の形は、シャツに薄手のニットです。 ジャケットを着る日は、編み目の細かいニットを選びます。勤務先の服装ルールがあるときは、そちらが先です
- 色は、ネイビーかグレーをベースに、明るい色を1つ足します
- 整えるのは5か所です。 襟元、ニットのサイズ、色、パンツ、靴
冬のオフィスカジュアルは、何を着る?|基本の形
同じ服装で、コートを着た姿(左)と、脱いだ姿(右)です。職場では右の姿で過ごすので、選ぶ基準は右の姿に置きます。

- スーツやネクタイが必要な職場:その決まりが土台です
- オフィスカジュアルの職場:シャツに薄手のニットを重ねます。かしこまりすぎず、仕事らしさも残ります
- ジャケットを着る日:編み目の細かい薄手のニットが合わせやすくなります
- ジャケットを着ない職場:シャツの上に、薄手のニットかカーディガンを重ねます
写真の左は薄手のクルーネックのニット、右は薄手のVネックのカーディガンです。どちらも、淡いブルーのシャツの襟を見せています。

通勤の寒さは、職場で着る服ではなく、コートと小物で防ぐ
事務所(オフィス)に空調設備がある場合、室内の気温を18〜28℃にするよう努めることが、国の規則(事務所衛生基準規則)で定められています。努力目標なので、実際の温度は職場によって違います。環境省のウォームビズのページでは、暖房時の室温の目安は20℃です。
外の寒さを、厚いニット1枚だけでしのごうとすると、職場で暑く感じることがあります。通勤中の防寒はコート・首元・インナーで受け持ち、職場で着るニットは、座っても窮屈にならない薄手を選びます。首元のマフラーの巻き方と、訪問先で外すマナーは、「メンズのマフラーの巻き方」で解説しています。
- 通勤中の防寒の重ね方:「ぽっちゃりメンズの冬コーデ」「痩せ型・細身メンズの冬コーデ」
- コートの選び方:「冬のアウターの選び方」
- コートの素材:「冬のアウターの素材(メンズ)」
- 忘年会の服装:「忘年会の服装(メンズ)」
- インナーと汗冷え:「男性の冬のインナーの選び方」
- カイロの貼る場所と使い方:「カイロの貼る場所(男性)」
襟元は、どう整える?
シャツを着る日は、襟がニットの中で折れていないか、左右の高さがそろっているかを見ます。襟がきれいに収まるだけで、上半身が整って見えます。
- ニットの首元が詰まりすぎていると、襟が窮屈になります
- 開きが広すぎると、シャツとの境目が落ち着きません
- シャツを着ない職場では、首元がよれにくいニットを選びます。首まわりが伸びた服は、くたびれた印象につながります
朝、鏡の前で、首元を一度整えます。

ニットは、どのサイズを選ぶ?|肩と身幅
体に張りつかず、肩が大きく落ちないサイズを選びます。小さすぎると胸やお腹に生地が引っ張られ、大きすぎるとジャケットの中で袖や裾が余ります。
- 目安:肩の縫い目が肩先に近く、腕を前に出しても、身頃がつっぱらないもの
- ジャケットを着る日:編み目の細かい薄手のニット。厚いニットを重ねると、肩や袖が重なって動きにくくなります
- 試着:立った姿だけでなく、椅子に座って腕を前に出した姿も確かめます
サイズの見方は、「男性服のサイズ感の見方」もご覧ください。

色は、何色を選ぶ?|濃い色に明るい色を1つ
ネイビーやチャコールグレーは、冬の通勤服に取り入れやすい色です。全身を濃い色だけでまとめると、顔まわりまで重く見えることがあります。白や淡いブルーのシャツ、明るいグレーのニットを1つ足すと、落ち着きを保ったまま、軽さが出ます。
- ベースを、ネイビーかグレーに決めます
- 明るい色は、1つだけ添えます。色を増やしすぎると、まとまりにくくなります
- 柄を取り入れるときは、シャツかニットのどちらか一方に絞ります

パンツは、どう選ぶ?|座ったときの腰まわりと裾
通勤服のパンツは、立った姿だけでなく、座ったときの腰や太ももの収まりを見ます。細すぎると座ったときに生地が張り、太すぎると腰から裾までの線がぼやけます。
- 腰と太ももに少し余裕があり、ベルトなしでもずり落ちないサイズが扱いやすくなります
- 裾が靴の甲に何重にもたまると、足元が重く見えます。試着では靴を履き、立ったときに裾が余りすぎない長さを確かめます
- 裾上げをするときは、普段の通勤で履く靴を持っていきます
体型の変化や、40代・50代の服選び全体の考え方は、「40代・50代メンズのファッション」にまとめています。

靴は、何を履く?|汚れを落として、色をそろえる
服を整えても、靴に汚れや大きな傷みがあると、全体の印象が崩れます。
- 革靴:つま先の汚れを落としておきます
- スニーカーが認められている職場:色を抑えた、シンプルな形を選びます
- ベルトを使う日:靴と近い色にすると、小物がまとまります。時計やバッグまで、色をそろえる必要はありません
雪や凍結の日の靴と歩き方は、「雪の日の服装(メンズ)」で解説しています。

冬の通勤コーデの例|3つ
定番のオフィスカジュアル
- 淡いブルーのシャツ
- ネイビーの薄手ニット
- グレーのスラックス
- 黒の革靴
色:ネイビー・グレー・淡いブルー
仕事らしさを保ちながら、堅くなりすぎない組み合わせです。
ジャケットを着る日
- 白シャツ
- チャコールグレーのジャケット
- 中間色のグレーのパンツ
- 黒のプレーントゥ
色:チャコールグレー・グレー・白
靴は黒のプレーントゥにすると、色の差が強くなりすぎません。会議や外出がある日は、職場のルールに合わせてネクタイを加えます。
服装が自由な職場
- ライトグレーのニット(下に、淡いブルーのシャツの襟を見せる)
- ネイビーのパンツ
- 装飾の少ない革靴(職場で認められていれば、シンプルなスニーカー)
色:ライトグレー・ネイビー・淡いブルー
出勤前に、ニットの首元と袖口が伸びていないかを確認します。
写真は、左から順に、上の3つの例です。

コートを着る前に、一度だけ脱いで、鏡を見ます。襟元、肩と袖、パンツの裾、靴が整っていれば、職場でコートを脱いだ後も、落ち着いた印象を保てます。
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