カイロの貼る場所(男性)|お腹か背中か、服の上のどこに貼る?靴下用の位置と低温やけどの防ぎ方

カイロの貼る場所に迷う男性へ。お腹と背中のどちらに貼るか、服の上のどこに貼るか、靴下用はどこに貼るかを、NITE(製品評価技術基盤機構)とメーカーの使い方をもとにまとめました。服が傷まない貼り方と、低温やけどを防ぐ5つのルールも紹介します。

同じ男性の後ろ姿を左右に並べた写真。左は、白い長袖の肌着の背中に、白い四角いカイロが1枚貼ってある。右は、同じ男性が肌着の上にネイビーのニットを着ていて、カイロは見えない

寒い朝にカイロを取り出して、背中に貼るか、お腹に貼るか迷ったことはありませんか。服の上に貼って、コートやニットが傷まないかも気になります。

先に、結論です。

  • 貼るカイロは、肌ではなく、傷んでもよい肌着の上に貼ります。コート・ニット・スーツには貼りません
  • 1枚で温めるなら、メーカーのおすすめは背中の肩甲骨の間か、腰の後ろです。座る日は、お腹側か、貼らないタイプにします
  • 靴下用・靴用は、製品に書かれた場所に貼ります(つま先の裏側用、足の裏全体用などがあります)。靴の中は蒸れやすいので、使い終わったらすぐにはがします
  • 低温やけどは、熱いと感じない温度でも起こります。寝るときは使わず、同じ場所に長く当て続けません

使い方は、NITE(製品評価技術基盤機構)とメーカーの資料をもとにしています。服との組み合わせ方は、選ぶときの目安として紹介します。

カイロは、肌ではなく「服の上」に貼る

カイロは、体温より高い温度で発熱します。NITEは、直接肌にあてたり貼ったりすると、やけどのおそれがあると注意しています。メーカーの使い方も、「肌に直接ふれないよう、もまずに衣類に貼って使用する」です(小林製薬の桐灰カイロ はる)。

一番上の写真の左は、肌着の背中にカイロを貼った姿です。右は、その上にニットを着た姿で、カイロは見えません。

ただし、どの服に貼ってもよいわけではありません。

  • 肌着(インナー)の上に貼るのが基本です。洗って着ている、傷んでもよいものを選びます
  • コート、ニット、スーツ、高価な服には貼りません。 メーカーも、粘着剤で傷む衣類や高級な衣類には使わないよう注意しています
  • 保温性の高い一部の服は、カイロがつきにくいことがあります。つかないときは、貼らないタイプに替えます
  • はがすときは、粘着剤のない部分に指を入れて、ゆっくりはがします

肌着に貼ると、熱くなったときに、服を脱がないとはがせません。仕事中や会議の前など、すぐに脱げない日は、あとで紹介する「貼らないタイプ」が向いています。

お腹と背中、どっちに貼る?

1枚だけ貼るなら、メーカーのおすすめは背中側です。

  • 桐灰化学の担当者は、背中の肩甲骨の間か、腰の後ろがおすすめだと答えています。実際によく使われている場所で、筋肉量が多いためだと説明しています(マイナビニュースの2017年の取材記事)
  • お腹側に貼るときも、服の上から1枚だけ貼ります。ベルトに当たらない高さにします

ただし、座る時間が長い日は、背中側を避けます。背もたれで押されると、熱がこもるためです。

リュックを背負う日も、背中側は押されます。背中側は手が届きにくく、熱くなってもすぐにはがせません。

NITEは、熱源に触れた部分が圧迫されていると、より短い時間で低温やけどになると注意しています。背中や腰骨のあたりは、低温やけどになりやすい場所だとされています。東京都の調査は、「男性の冬のインナーの選び方」で紹介しています。

日によって、次のように分けると迷いません。

  • 立つ・歩く時間が長い日は、背中の肩甲骨の間か、腰の後ろ
  • 座る時間が長い日や、リュックを背負う日は、お腹側か、貼らないタイプ
同じ男性が、薄いグレーの長袖の肌着を着て、左右に並べた2枚の写真。左は後ろ姿の「背中側」で、背中の肩甲骨の間と、腰の後ろに、白い貼るカイロが1枚ずつ貼ってある。右は前から見た「お腹側」で、ベルトの少し上のお腹に、白いカイロが1枚貼ってある。それぞれ「肩甲骨の間」「腰の後ろ」「お腹側」の文字がある

お腹と背中の両方に貼るときは、それぞれ1枚にします。1か所に重ねて貼りません。靴下用は、片足に複数枚使わないことがメーカーの注意です。

写真の左は、背中の肩甲骨の間に貼った例です。右は、お腹側で、ベルトに当たらない高さに貼った例です。

同じ男性を左右に並べた写真。左は後ろ姿で、白い長袖の肌着の背中の上のほう(肩甲骨の間あたり)に、白い四角いカイロが1枚貼ってある。右は正面で、肌着のお腹の、ベルトのすぐ上に、白い四角いカイロが1枚貼ってある。下はベージュのパンツと濃い紺のベルト

靴下用・靴用のカイロは、製品に書かれた場所に貼る

足元が冷える日は、靴下用や靴用のカイロを使います。貼る場所は、製品ごとに違います。NITEも、使う部位が決まっているカイロは、その指定を守るよう注意しています。

小林製薬の桐灰カイロでは、次のように分かれています。

  • つま先の裏側に貼るタイプ(くつ下用 貼る):靴下の上から貼ります。甲側には貼りません
  • 足の裏全体に貼るタイプ(くつ下用 貼るロング):靴下の上から貼ります。甲側には貼りません
  • 足の甲側のつま先に貼るタイプ(くつ下用 甲に貼る):靴下の上から貼ります。つま先の裏側には貼りません
  • 靴の中に敷くタイプ(くつ用 敷く):靴の中に敷いて、すぐに靴を履きます
靴下用・靴用カイロの貼る場所4タイプの写真。1つま先の裏側、2足の裏全体、3足の甲側のつま先は、白い靴下に白いカイロが貼ってある。4靴の中に敷くは、茶色の革のブーツの中に、足の形の白いカイロが敷いてある

写真は、つま先の裏側に貼るタイプの例です。

白い五本指の靴下を履いた足を、足の裏側から撮った写真。つま先の裏側に、白い四角いカイロが1枚、靴下の上から貼ってある

どのタイプも、メーカーの注意は同じです。

  • 靴以外では使いません。スリッパやサンダル、サイズが大きい靴は、空気が入りやすく、高温になることがあります
  • 熱いと感じたら、すぐにはがします。すぐにはがせない状態での使用は避けます
  • 片足に、同時に複数枚は使いません
  • ジョギングなど、スポーツをするときは使いません
  • 肌に直接貼りません

ブーツなど空気の入りにくい靴や、とても寒い場所では、発熱しにくいことがあります。靴を履かないまま置くと、高温になって膨らむことがあります。雪の日の靴選びは、「雪の日の服装(メンズ)」で紹介しています。

靴の中で使うと、蒸れてにおうことがある

足の裏は、体の中でも汗腺がとても多い場所です。花王によると、足の裏の汗は、主に緊張などで出ますが、熱でも出るといわれています。靴を履くと汗が逃げにくく、蒸れて、においが出やすい状態になります。

靴の中でカイロを使うと、足がさらに温まって、汗をかきやすくなることがあります。靴の中で使ったら、蒸れて汗をかき、靴がにおうようになった。そんな経験をした人もいます。

  • 使い終わったら、すぐにはがします。メーカーも、使用後はすぐにはがす(取り出す)よう案内しています
  • 靴下は、こまめに替えます。湿っぽく感じたら、替えの靴下に交換します(靴下の素材と洗い方は「冬の靴下の選び方(メンズ)」)
  • 一日履いた靴は、一日以上休ませて、たまった湿気を逃がします(花王)。靴を2足で順番に履くと、休ませやすくなります
  • 汗をかきやすい人や、長く歩く日は、靴の中ではなく、レッグウォーマーなどで足首を温める方法もあります

貼らないタイプは、ポケットで使う

手を温める日や、すぐに脱げない日は、貼らないタイプが向いています。小林製薬の使い方は、袋から出して軽く数回振り、衣類の上から、または布などに包んで使います。温度が下がったら、もう一度振ります。

  • コートやジャケットのポケットに入れて、手で握ります。熱くなったら、すぐ手放せます
  • 肌着の中など、肌に近い層に入れて着る使い方は、熱くなっても外しにくいので避けます
  • 袋の注意書きを守ります

低温やけどを防ぐ5つのルール

低温やけどは、熱いと感じない温度でも、長い時間、同じ場所が温められると起こります。NITEによると、44℃では3〜4時間、50℃では2〜3分で起こると言われています。熱源に触れた部分が圧迫されていると、もっと短い時間で起こります。

1. 寝るときは使わない

布団の中は、熱がこもります。寝ている間は、熱さにも気づきにくくなります。NITEが紹介した事故にも、寝るときにカイロを使って、足に低温やけどを負った例があります。

2. 同じ場所に長く当て続けない

熱い、いつもと違うと感じたら、すぐにはがします。長く使う日は、位置をずらすか、いったんはがします。

3. 押さえつけない

カイロをベルトやサポーターで押さえると、短い時間でやけどをするおそれがあります(NITE)。ウエストを締めるベルトの位置は、避けます。

4. こたつや暖房器具の近くでは使わない

こたつの中や暖房器具の近くは、急に温度が高くなります。

5. 温かさを感じにくい人は、使わない

糖尿病などで、温かさや血行に障害がある方は、使わないことがメーカーの注意です。子どもや体の不自由な方は、周りの人も気をつけます。

やけどの症状が出たら、使うのをやめて、医師に相談します。使い終わったカイロは、住んでいる市区町村の分け方に従って捨てます。

貼ったまま出かける日の、服の選び方

  • 体にぴったりした薄手のシャツの下は、貼るカイロの形が浮くことがあります。ゆとりのあるニットやジャケットを着る日に使います
  • ウエストのベルトや、リュックのベルトが当たる位置は避けます
  • スーツの日は、ワイシャツやジャケットではなく、肌着に貼ります

カイロの前に、首・手首・足首を服で温めます。環境省は、マフラー、手袋、レッグウォーマーで「三つの首」を温めると、太い血管のある部分が温まり、体全体が温まると紹介しています。カイロは、そのうえで足すものです。

ネイビーのコートに、グレーのマフラー、黒い革の手袋、グレーの靴下をつけた男性の全身の写真。首のマフラー、手首の手袋、足首の靴下のところに赤い丸があり、「首」「手首」「足首」の文字がある。上に「三つの首を温める」と書かれている

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