冬になると足先が冷えて、靴下は「とにかく暖かそうなもの」を選びたくなります。ところが、厚手の靴下を履いたのに暖かくならない。靴の中が窮屈で痛い。こんな経験はありませんか。
私は冷え性です。ただ、無理に厚手にしすぎると、通気性が悪くなり、汗も吸ってくれないので、かえって暖かく感じなくなります。厚手だと、靴のサイズが小さく感じて、痛くなる時もあります。だから私は、靴下の厚さは「ほどほど」にしています。
この記事は、冬の靴下を選ぶメンズに向けて書きました。厚さ・素材・丈・靴との合わせ方・蒸れとニオイ・洗い方を、私の体験と、公的な案内、メーカーの説明、当サイトのコーデの数え方からまとめています。
先に、結論です。
- 冬の靴下は、厚ければ暖かい、とは限りません。厚さのほかに、汗を逃がせるか、靴にゆとりが残るかも見ます
- 厚手は「ほどほど」にします。履いて靴がきつくなるなら、その靴には厚すぎます
- 素材は、汗を逃がしやすいウール系と、汗をよく吸う綿が基本です。タグの混率で確かめます
- 丈は、くるぶしが隠れる長さが目安です。足首は、環境省も温める場所として挙げています
- 足の裏は、汗をかきやすい場所です。靴下をこまめに替え、靴を休ませます。洗うときは、裏返して洗います
靴下の素材と洗い方はメーカーの説明、靴のサイズは東京都福祉保健財団の福ナビ、足元の保温は環境省、蒸れとニオイは花王の案内をもとにしています。靴下の選び方は、選ぶときの目安として紹介します。
一番上の写真の左は、薄手の靴下を履いた足元、右は、極厚の靴下を履いた足元です。右は、靴の履き口から靴下が盛り上がっています。
冬の靴下は、厚ければ暖かい?|冷え性でも厚手にしすぎない
厚手の靴下は、繊維の間に空気をためて、断熱材のような役割をします。アウトドア雑誌BE-PAL(2026年10月)は、冬用の靴下は「厚さがそのまま暖かさに直結する」と紹介しています。
ただし、同じ記事は、厚すぎると靴がきつくなるとも書いています。靴がきつくなって血流が悪くなると、かえって足先が冷えやすくなる、という説明です。
私の体験も、同じ方向です。
- 無理に厚手にしすぎると、通気性が悪くなります
- 汗を吸ってくれないので、かえって暖かく感じません
- 靴のサイズが小さく感じて、痛くなる時があります
- 生地が厚すぎると、洗浄成分が中まで届かず、洗濯できれいになりません(洗い方は後の節にあります)
冷え性だからといって、厚手にすればよいわけではありません。ほどほどの厚さにするのが、私の結論です。
靴にゆとりが残る厚さを選ぶ
靴のサイズは、足の長さに、つま先のゆとり1〜1.5cmほどを足した長さが目安とされています(東京都福祉保健財団の福ナビ)。厚手の靴下は、このゆとりを使います。
- 靴下を履いて靴に入れたとき、つま先や指の横がきつくないか確かめます
- 靴を試すのは、足がむくみやすい夕方がおすすめです(福ナビ)。両足に履いて、しばらく歩いて確かめます
- 冬の靴は、冬に履く靴下で試します。薄手の靴下で買うと、厚手を履いたときにきつくなることがあります
- きついと感じたら、靴下を薄くするか、靴のサイズを見直します
雪の日の靴は「雪の日の服装(メンズ)」で紹介しています。
冬の靴下の素材|ウール・綿・混率の見方
写真は、厚さと編み地の違う靴下を3足並べた例です。左は薄手でなめらかなネイビー、中はざっくりしたリブ編みの杢グレー、右はもこもこと起毛した生成りです。

ウール:汗を逃がして、蒸れにくい
ウールは、保温性が高いだけでなく、湿気を逃がす力もある、とBE-PALは紹介しています。汗をかいても蒸れにくく、冷え戻りを防ぐ、という説明です。
ウールの普及を進める団体Woolmarkも、メリノウールの靴下は、試験で、綿やアクリルの靴下より着心地がよいとされた、と紹介しています。運動したときの、じっとりした感じが出るのも遅く、化学繊維の靴下よりニオイが残りにくいそうです。
肌が敏感な人は、ウールがチクチクすることがあります。細いメリノウールを選ぶ考え方は「チクチクしないマフラーの選び方(メンズ)」にあります。
綿:汗をよく吸う
無印良品の商品開発者のコラム(2020年)によると、靴下に一番多く使われているのは綿です。吸湿性が高く、通気性がよいので、足の汗をしっかり吸います。
靴下が汗を吸わないと、汗が行き場をなくして、靴の中の熱がこもり、蒸れやすくなります。ニオイの元になる雑菌も増えやすくなる、という説明です。
汗で濡れた服が体を冷やすことは、「男性の冬のインナーの選び方」で紹介しています。ここからは目安です。室内で過ごす時間が長い日は綿、外を歩く日や、靴の中が蒸れやすい日はウール系、と使い分けると選びやすくなります。
タグの混率を見る
靴下は、綿100%のものをあまり見かけません。無印良品によると、一般的な靴下は、綿のほかに、ポリエステルやポリウレタンなどの糸を混ぜて編みます。ゴムの代わりや、つま先の補強、フィット感のために必要な素材だからです。綿100%の靴下は、フィット感が弱く、ずり落ちやすいとも説明しています。
買うときは、タグの混率を見ます。
- ウールや綿の割合が高いほど、その素材の性質が出やすくなります
- ポリウレタンなどが入っていると、足にフィットして、ずり落ちにくくなります
- ウールが入っているものは、洗い方の表示も確かめます
丈は、くるぶしが隠れる長さから
冬は、最低でも、くるぶしが隠れる丈の靴下にします。くるぶしが出ていると、私は冷えやすいと感じます。
環境省も、首・手首・足首の「三つの首」を温めることを勧めています。太い血管のある部分を重点的に温めると、体全体が温まり、冷え性などの改善にも役立つという考え方です。マフラーや手袋に加えて、足首には、レッグウォーマーを使う例が挙げられています。
- くるぶしが隠れる丈か、それより長い丈を選びます
- ふくらはぎまで覆うハイソックスは、ズボンとの隙間がなくなるので、冷たい空気が入りにくいとBE-PALは紹介しています(アウトドアでの話です)
- 座ったときに、裾が上がって肌が見える日は、靴下が長いほうが肌が出にくく、冷えにくくなります
写真は、座って足を組んだときの足元です。左は、くるぶしが出る短い靴下で、足首の肌が見えています。中は、くるぶしが隠れる靴下ですが、裾との間に少し肌が見えます。右は、パンツの裾の近くまである長い靴下で、肌が見えません。

パンツの裾は、靴に軽く触れる長さにすると、靴下との間にすき間ができにくくなります。厚手の靴下を履いた状態で、裾の長さを確かめます。目安は「痩せ型・細身メンズの冬コーデ」にあります。足首が冷える日は、パンツの中に履くインナーも使えます(「裏起毛パンツ(メンズ)は本当に暖かい?」)。
当サイトの冬のコーデで見ると|靴下は「見せすぎない」が多い
当サイトの冬のコーデ44件のうち、靴下に触れているのは7件です(2026年11月1日時点)。数が少ないので、一般の傾向ではなく、掲載例の数え方です。
- 靴下の色が書かれたもの:3件(LOOK 049・053・219)。3件とも、ネイビー系です(ネイビー2件、濃紺1件)
- 靴下の素材が書かれたもの:2件(LOOK 053・122)。どちらもウールで、LOOK 122は「厚手のウールソックス」です
- 靴下を見せすぎないもの:2件(LOOK 057・217)。ブーツや、甲が深いローファーで、裾と靴の間に肌や靴下を見せません
- 厚手の靴下に合う靴の形:2件(LOOK 215・219)。甲にゆとりのあるダービーシューズや、甲が深いローファーです
ネイビーの靴下は、パンツや靴の色になじみます。靴を脱ぐ日の靴下の色と柄は「忘年会の服装(メンズ)」で紹介しています。
蒸れてニオイが出るのを防ぐ|冬の靴の中も汗をかく
足の裏は、手のひらや額とならんで、体の中で最も、汗を出す腺(エクリン汗腺)が多い場所です(花王)。靴を履くと、かいた汗が逃げずに蒸れて、ニオイが出やすくなります。冬の靴の中でも、同じです。
カイロは、蒸れすぎてニオイの元になるので、注意が必要です。実際に私は、臭くなった経験があります。普段は、そこまでニオイが気になりません。
- 靴下は、こまめに取り替えます(花王)。湿っぽく感じたら、替えの靴下に交換します
- 一日履いた靴は、一日以上休ませて、湿気を逃がします(花王)。靴を2足で順番に履くと、休ませやすくなります
- 靴下は、厚くしすぎず、汗を逃がせる素材を選びます(上の節)
- 靴の中でカイロを使うときの注意は「カイロの貼る場所(男性)」にあります
靴下は裏返して洗う|ニオイと汚れの落とし方
私の体験では、生地が厚すぎると、洗浄成分が中まで届かず、洗濯できれいになりません。厚すぎる靴下は、裏返して洗わないと、汚れが落ちないと感じます。
裏返して洗うことは、メーカーも案内しています。ライオンのお洗濯マイスターは、ニオイの元になる皮脂がつくのは靴下の内側なので、裏返して洗うほうがよいと説明しています(2024年のセミナーレポート)。無印良品も、靴下は内側のストレッチ糸に、足の皮膚や角質のタンパク質汚れが絡みやすく、洗剤では落ちにくいため、裏返して洗うよう案内しています(2020年)。
- 洗う前に、表についたホコリを叩いて払います(無印良品)
- 外側の泥汚れが気になるときは、表のまま洗います(ライオン)
- 塩素系漂白剤は使いません。ストレッチ糸が傷みやすくなります(無印良品)
- ウールやシルクが入った靴下は、中性洗剤を使い、低温の水で、こすらずに押し洗いします(無印良品)
写真は、同じネイビーの靴下を、左は表向き、右は裏返して並べたところです。裏返すと、足にふれる側の糸の輪が見えます。

洗えるかどうかは、タグの洗濯表示で決まります。見方は「洗濯表示の読み方」、ウールの洗い方は「ニットの洗い方(メンズ)」で紹介しています。
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