授業が終わると会議、そのあとは研究室。大学教授の服装は、1日のうちに場面が変わるので、「今日は何を着ればいいか」と迷いやすくなります。
落ち着いた「教授らしい」服装にしたい。でも、古くさく見えるのは避けたい。この記事では、大学教授のファッションを、基本の一式と、場面ごとの基準でまとめます。
先に、結論です。
- 基本の一式は、ジャケット+無地のシャツかニット+ウールのパンツ+革靴です。授業や会議は、この一式で整います
- 色は、白やグレーも含めて3色以内です。ブラウン・ネイビー・グリーンなど深みのある色に、凹凸のある素材を合わせると、落ち着きが出ます
- 入学式・卒業式などの式典は、大学からの案内を先に確認します。案内がないときは、無地のスーツが無難です
- 実験室やフィールドに出る日は、安全を優先します。肌の出ない服と、サンダルではない靴にします
実験室の服装は大学などの資料をもとに、着こなしは選ぶときの目安として紹介します。勤め先に服装のルールがあるときは、そちらが先です。
「教授らしい」服装は、何で決まる?|素材・色・形
「教授らしい」という印象は、高価な服ではなく、素材・色・形の3つで決まります。当サイトのコーデ例(LOOK)でも、共通していた点です。
- 素材:ツイードやコーデュロイのように、表面に凹凸のある生地です。無地のシャツやニットと重ねても、のっぺりして見えにくくなります
- 色:ブラウン、ネイビー、グリーン、グレーなど、深みのある色です。3色以内にして、靴・ベルト・バッグは、服の3色のどれかに近い色にします
- 形:肩の縫い目が肩の端に乗るジャケットです。パンツは座っても苦しくないものを選び、裾は靴に軽く触れるか、くるぶしがわずかに見える程度にします

薄手でテロッとした生地は、形が崩れて見えやすくなります。ハリのある生地を選びます。サイズの見方は「男性服のサイズ感の見方」で解説しています。
迷ったら、この2セット|大学教授の基本の一式
ツイードのジャケットの日(授業・会議)
- ブラウンのツイードジャケット
- 白いシャツ(襟だけ見せる)
- ネイビーのウールパンツ
- ダークブラウンの革靴
色:ブラウン・白・ネイビー
ジャケットの前は開けて着ると、縦のラインが出ます。バッグは、靴と同じダークブラウンのレザーにすると、まとまります。
ジャケットを脱ぐ日(研究室・デスクワーク)
- ベージュのケーブルニット
- 白いシャツ(襟だけ見せる)
- ブラウンのコーデュロイパンツ
- ダークブラウンの革靴
色:ベージュ・白・ブラウン
ニットは、肩が落ちない大きさを選びます。白い襟が、顔まわりを明るく見せます。

授業と会議は、何を着る?
- 授業:立つ時間が長く、黒板やスクリーンの前で腕を上げます。試着のとき、腕を上げて、肩や袖がつっぱらないかを確かめます
- 会議・打ち合わせ:ジャケットを着ると、きちんとした印象になります。ネクタイが必要かどうかは、勤め先の慣習に合わせます
- 冬の教室:暖房の効き方は、教室によって違います。環境省のウォームビズのページでは、機能性素材のセーターやジャケットを選ぶと、着ぶくれを防げると紹介されています。厚手を1枚で着るより、薄手を重ねて調整します
インナーの選び方は「男性の冬のインナーの選び方」、朝晩と日中の寒暖差は「気温別の服装の目安」で解説しています。
実験室やフィールドに出る日は、どうする?
大学の実験室では、服装の決まりが定められていることがあります。明治大学の安全管理センターのページでは、実験室では白衣と保護具(保護めがね、保護手袋など)を着用すること、足を守り転倒を防ぐため、サンダル、スリッパ、ハイヒールなどで実験してはならないことが、案内されています。
日本分析化学専門学校の「実験に関する注意事項」でも、露出の少ない服装で実験を行うことが求められています。肌が出ているところに薬品が付くと、炎症や火傷を起こす危険があるためです。
- 実験の日は、長袖と長ズボンにします。靴は、サンダルやスリッパではなく、足を覆うものを選びます
- 研究室に白衣と履き替え用の靴を置いておくと、授業の日と実験の日で、服を分けやすくなります
- 実際の決まりは、研究室や分野で違います。所属先の安全の手引きに従います
入学式・卒業式・学位記授与式の服装は?
教員の服装は、大学から案内が出ることがあります。案内があるときは、それが最優先です。
案内がないときの目安は、次のとおりです。
- 無地のスーツ(ネイビーかチャコールグレー)に、白いシャツとネクタイ
- 靴は、手入れされた黒かダークブラウンの革靴
- いつものツイードのジャケットは、式典の日は避けて、一段きちんとした印象にする
学位記授与式では、学生が式服(アカデミックガウン)を着ることがあります。東京大学では、学位ごとに式服が定められていて、卒業式・学位記授与式では、希望に基づいて任意で着用されています。教員が着るかどうかは大学ごとに違うので、案内で確認します。
最終講義・退官パーティー・公募の面接は?
- 最終講義:学生や卒業生、同僚が集まります。いつもの一式を、手入れしてから着ます。ニットの毛玉を取り、靴の汚れを落とします
- 退官パーティー:会場の案内に合わせます。迷うときは、ジャケットを着て、ネクタイを持っていくと対応できます
- 公募の面接・模擬講義:立って話す場面があるので、ジャケットを基本にします。柄は控えめにして、清潔感を優先します
体型と年代で、どう変える?
当サイトのコーデ例(LOOK)では、体型ごとに、次の点を整えています。
- 痩せ型(LOOK 099):太番手のニットと、ツイードの凹凸で、上半身に厚みを足します
- 普通体型(LOOK 117):シャツとケーブルニットを重ねて、胸元に奥行きを出します
- ぽっちゃり(LOOK 062):ジャケットの前を開けて着て、お腹まわりを強調しにくくします。パンツは、腰まわりを締めつけない形にします
どの体型でも、若く見せることより、整っていることを目指します。40代・50代の考え方は「40代・50代メンズのファッション」、「おじさん見えを避ける服装のコツ」にまとめています。何が似合うか分からないときは「似合う服がわからない男性へ」をご覧ください。
清潔感は、手入れで決まる
「教授らしい」落ち着いた服ほど、手入れの状態が表れます。
- ニットの毛玉は、増える前に取ります(洗い方は「ニットの洗い方(メンズ)」)
- シャツのシワは、アイロンで整えます
- 靴は、汚れと、かかとのすり減りを直します
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