「秋冬の衣替えを、いつから始めればいいか分からない」「去年の秋冬服を出したら、虫食いやカビが見つかった」。季節の変わり目には、こうした悩みが出てきます。
衣替えで差が出るのは、しまう前の準備です。
先に、結論です。
- 時期は、日付より、最低気温で決めます。 目安は、朝晩の最低気温が18℃になる頃です
- 秋冬服は、着る前に一度すべて出して、虫食い・カビ・サイズを確認します
- 夏服は、1回しか着ていなくても、洗ってからしまいます。 収納は、掃除して、密閉して、8分目までにします
- 防虫剤は、種類を混ぜず、衣類の一番上に置きます。 着なかった服は、手放す候補にします
時期の目安はウェザーニュース、手順は専門団体や行政の資料をもとに紹介します。服の手放し方の目安は、選ぶときの参考として紹介します。
秋冬の衣替えは、いつから?|最低気温18℃が目安
ウェザーニュースの「衣替え前線」の記事(2026年9月6日)では、最低気温18℃が、衣替えの目安とされています。コートを着はじめる時期は、衣替えとは別に、日中の最高気温で決めます。「コートはいつから着る?(メンズ)」で解説しています。
この目安は、ウェザーニュースとライオンが、2019年秋にアプリ内で行った調査をもとにしています。最低気温が20℃を下回ると約5割、18℃になると約6割の人が、半袖から長袖に切り替えました。古い調査なので、今の状況とは異なる可能性があります。
同じ記事では、気温の変動が大きい秋は、薄手の長袖を先に出すなど、少しずつ衣替えを進めることが勧められています。
地域や年によって、時期は変わります。始める前に、予報で朝晩の最低気温を確認します。気温ごとの服装は「気温別の服装の目安」で解説しています。
写真の左は、夏に着ていたシャツです。右は、秋の最初に出す、薄手の長袖シャツとカーディガンです。

手順1|秋冬服を出して、状態とサイズを確認する
しまっていた服は、着る前に、一度すべて出して確認します。
- 虫食いの穴、黄ばみ、カビのにおいがないか
- クリーニングのビニールカバーが付いたままになっていないか
- 試着して、肩・着丈・袖丈・ウエストが合うか
サイズの見方は「男性服のサイズ感の見方」にまとめています。状態が気になる服は、洗濯表示を見て洗うか、クリーニング店に相談します。コートやダウンは「コート・ダウンの手入れ方法」、ニットは「ニットの洗い方(メンズ)」を参考にしてください。

収納の入れ替えは、窓を開けて換気しながら行います。全国クリーニング生活衛生同業組合連合会の「防虫剤の基礎知識」(協力:エステー)でも、衣類の入れ替え作業は、換気をよくして行うよう案内されています。
手順2|夏服は、1回しか着ていなくても洗ってからしまう
先ほどの「防虫剤の基礎知識」では、1回でも着た衣類は、クリーニングや洗濯をして、汚れを落としてから保管するよう案内されています。一度でも着た服には、目に見えなくても汚れが付いています。放置すると、黄ばみ、シミ、虫食い、カビのリスクが高まるとのことです。
衣類を食べる害虫にとって、汚れは栄養になります。天然素材だけでなく、化学繊維でも虫食いの被害に遭うと説明されています。
洗い方は、タグの洗濯表示で確認します。見方は「洗濯表示の読み方」で解説しています。家で洗えない服は、クリーニングに出します。

東京都消費生活総合センターの資料「商業クリーニングでの注意点」では、クリーニングに出すときの確認として、次の点が挙げられています。
- ポケットの中を確認する
- しみや汚れがあるときは、場所と、何の汚れか、いつ付いたかを、店員に伝える
- 預かり証を受け取り、内容を確認する
手順3|収納は、掃除して、密閉して、8分目まで
服を入れる前に、収納場所を整えます。「防虫剤の基礎知識」では、次の3点が挙げられています。
- 事前によく掃除をして、ゴミやホコリを取り除く: 害虫のエサになりそうなものを、なくします
- 密閉できる収納を選ぶ: 密閉できないときは、防虫カバーなどを併用します
- 容器に詰め込みすぎず、8分目までにする: これが理想とされています
写真の左は、ふたが閉まらないほど詰め込んだ様子です。右は、服が容器の縁より下に収まった様子です。

クリーニングから戻った服は、ビニールカバーを付けたまま保管しません。東京都消費生活総合センターの資料では、変色、変質、カビの発生、溶剤が残ることによる化学やけどの原因になることがあると説明されています。戻ってきたら、できるだけその場でビニール袋から出して、しみや汚れの落ち具合を確認します。
手順4|防虫剤は、種類と量を確認して、衣類の一番上に置く
「防虫剤の基礎知識」では、衣類用の防虫剤は、主に4種類あるとされています。ピレスロイド系、パラジクロルベンゼン、ナフタリン、しょうのうです。
- ピレスロイド系: 他の薬剤と併用できます
- パラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのう: 違う種類の薬剤と併用すると、シミや変色が出る場合があります
去年の残りを足すときは、先に、種類を確認します。製品ごとの表示は、パッケージで確認してください。
使う量も大切です。少ないと効果が十分に出ず、多すぎると、ピレスロイド系以外の一部の薬剤で、気化した成分が固体に戻る「再結晶」が起きるとされています。
置く場所は、衣類の一番上です。防虫剤は、上から下へ広がるためです。防虫対策は、一年をとおして必要とされています。

着なくなった服は、手放す?|目安と、手放し先
衣替えは、着ない服に気づく機会でもあります。環境省のサステナブルファッションのページでは、1年間に1回も着られていない服が、1人あたり約24枚あるとされています。
手放すかどうかは、次の目安で考えます。公的な基準ではなく、あくまで目安です。
- この1年で、一度も着なかった
- 試着して、肩や着丈が合わない
- 毛玉、黄ばみ、型崩れが戻らない
- 似た役割の服が、何枚もある
- 着ると、年上に見えやすい(「おじさん見えを避ける服装のコツ」も参考になります)
迷う服は、すぐに捨てず、1シーズン分だけ別の箱に入れておく方法もあります。次の衣替えまで一度も出さなかったら、手放す候補にします。

手放し先は、自治体の古着回収などがあります。環境省のページでは、多くの自治体が古着を資源として回収していると紹介されています。お住まいの自治体のホームページで「古着 回収」と調べると、出し方が分かります。
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