「サイズは合っているはずなのに、着るとなんだか野暮ったい」「ネットで買ったら、思っていた形と違った」。服選びの失敗の多くは、サイズ感の見方が分からないことが原因です。
表示が「M」や「L」でも、ブランドや型によって、実際の寸法は違います。大切なのは、表示ではなく、自分の体に合っているかを、数か所で確認することです。
この記事では、モデル体型ではない30代〜50代の男性に向けて、試着のときに見るべき5か所と、体型別の注意点をまとめます。

なぜ、サイズ選びで失敗するのか
失敗の主な原因は、次の3つです。
- 「ゆったりしていれば体型がカバーできる」と考えて、大きすぎるサイズを選ぶ
- 「細く見せたい」と考えて、小さすぎるサイズを選ぶ
- 表示サイズだけを見て、肩や着丈を確認しない
服は、「体型を隠すもの」ではなく、「体に合わせて整えるもの」と考えると、選びやすくなります。
チェック1:肩幅|最優先で確認する
サイズ感の中でいちばん大切なのが、肩です。ほかの部分は、ある程度調整できますが、肩だけは直せません。
- 肩の縫い目が、自分の肩の端に乗っているか
- 縫い目が内側に入りすぎていると、窮屈になる
- 縫い目が外に落ちていると、大きすぎて、だらしなく見える
鏡の前で、腕を下ろした状態で確認してください。腕を前に出して、突っ張る感じがないかも、あわせて見ます。

チェック2:着丈|長すぎも短すぎも、バランスを崩す
着丈は、全身のバランスに大きく関わります。
- ジャケット・羽織り:お尻の真ん中〜お尻が隠れるくらい
- シャツ(出して着る):ズボンのポケットの、上から下くらい
- Tシャツ・カットソー:ベルトが隠れる程度
長すぎると足が短く見え、短すぎると、座ったときや腕を上げたときに、お腹が見えてしまいます。

チェック3:袖丈|手首の骨が目安
袖丈が合っていないと、全体がちぐはぐに見えます。
- 長袖:腕を下ろして、手首の骨のあたりが目安
- ジャケット:袖口から、シャツが1cmほど見えるくらい
- 半袖:二の腕の、真ん中より少し上で止まるくらい
袖が長すぎると、だらしなく見えます。短すぎると、窮屈で子どもっぽい印象になります。

チェック4:身幅|「つまめる量」で確認する
身幅(体の横幅)は、きつすぎても、ゆるすぎても、印象が悪くなります。
- ジャスト:脇腹の生地を、こぶし1つ分つまめるくらい
- ゆったり:こぶし2つ分つまめるくらい(リラックスした雰囲気になる)
- ボタンやファスナーを閉めたときに、シワが横に寄っていないか確認する
お腹まわりに、横向きのシワが出る場合は、一つ上のサイズが合っている可能性があります。ぽっちゃり体型の方のシャツ選びは、「ぽっちゃりメンズのシャツ選び」で詳しく解説しています。

チェック5:ウエストと股上|パンツの座り方を見る
パンツは、ウエストの数字だけでなく、座り方を確認します。
- ウエストは、指が2本入る程度の余裕があるか
- 座ったときに、お腹が苦しくないか
- 股上が浅すぎると、座ったときに、背中が出やすい
- 裾は、くるぶしがわずかに見える丈が、すっきり見える
ウエストが合っていても、太ももや裾が合わないことがあります。パンツは、必ず試着してください。冬に中へインナーを重ねる日は、重ねた状態で試着します(「裏起毛パンツ(メンズ)は本当に暖かい?」)。ぽっちゃり体型の方のパンツ選びは、「ぽっちゃりメンズのパンツ選び」で詳しく解説しています。デニムは、「ぽっちゃりメンズのデニム選び」もご覧ください。

「ジャスト」と「大きめ」は、どう選び分けるか
最近は、あえてゆとりのあるシルエットも多くあります。選び分けの目安は、次のとおりです。
| 選び方 | 向いている場面・アイテム | 注意点 |
|---|---|---|
| ジャスト | ジャケット、仕事、きれいめな食事 | 窮屈にならない範囲で選ぶ |
| 少し大きめ | カジュアルなシャツ、羽織り、休日 | 肩は合わせたまま、身幅や着丈で余裕を出す |
| かなり大きめ | 街着のオーバーサイズなど | 全身をゆるくせず、どこか1か所は引き締める |
大きめを選ぶときも、肩が合っていることは変わりません。「肩は合っていて、身幅や丈にだけ余裕がある」状態が、こなれて見える大きめです。
体型別・サイズ選びの注意点
体型の詳しい選び方は「体型別・似合う服の選び方」で解説していますが、サイズ感では、次の点に注意してください。
- ぽっちゃり:お腹まわりに余裕を持たせつつ、肩は合わせる。着丈は、お尻が隠れるくらい
- 痩せ型:小さすぎるサイズは、細さが強調される。ジャストか、少し余裕のあるサイズを選ぶ
- 大きめ:袖丈と着丈が足りないことが多い。試着して、腕を上げても窮屈でないか確認する。サイズ表の見方は「大きいサイズ メンズのコーデ」を参照
- 普通:選択肢が多いので、肩と着丈の2点を基準にすると決めやすい
試着で、必ずやってほしいこと
- 腕を前に出す、上げる、座る、の3つの動作をしてみる
- 全身が映る鏡で、正面と横から確認する
- 冬の服は、中に着るものを想定して試着する(できれば、普段のインナーで)
- ネットで買う場合は、手持ちの服で、肩幅・着丈・身幅を測って、数字を比べる
手持ちの「いちばん着やすい服」の寸法を測っておくと、次から失敗が減ります。20代のコーデを、通学・仕事・休日の場面から探したい方は「20代メンズファッションの選び方」をご覧ください。
まとめ
- サイズ選びは、肩幅を最優先にする
- 着丈は、ジャケットならお尻の真ん中〜お尻が隠れるくらい
- 袖丈は、手首の骨が目安。ジャケットなら、シャツが少し見える程度
- 身幅は、こぶし1〜2つ分つまめる程度が目安
- パンツは、ウエストだけでなく、座り方と裾丈も確認する
- 大きめを選ぶときも、肩は合わせる
サイズ感を整えると、服の値段に関係なく、印象は変わります。「おじさん見え」の原因は、年齢ではなく、サイズの合っていない服にあることが少なくありません。詳しくは「おじさん見えを避ける服装のコツ」もご覧ください。ジャケットの肩や袖が合う服で整える例は、「大学教授のファッション(メンズ)」にあります。スーツを選ぶときのサイズの見方は、「ぽっちゃりメンズのスーツ選び」で解説しています。
NOT MODELでは、モデルではない一般の方のコーディネート例を、年代・体型・季節・場面で探せます。自分と近い体型の方の着こなしから、サイズ感の参考にしてみてください。












