「いいと思って買った服なのに、自分が着るとしっくりこない」。そんなときは、服を買い足す前に、着る場面と、気になる部分を一つずつ整理してみてください。
先に、結論です。
- 着る場面と、好きな雰囲気から決めます。 体型や年齢だけで、着る服を絞る必要はありません
- サイズは、肩・身幅・丈と、動いたときの着心地を確かめます。M・Lの表示だけでは決めません
- 4体型の案内は、気になる部分を探す入口です。細さを生かす、ゆったり着るなど、本人の好みを優先します
- 全身を買い直さず、丈・色・素材のどれか1点を変えて、手持ちの服と比べます
サイズ表や品質表示は公式資料をもとに、着こなしは選ぶときの目安として紹介します。「似合う」の答えを体型だけで決めず、着やすさと、好きだと思える組み合わせを探していきます。
「何となく違う」は、どこから見直す?
まずは、仕事で着るのか、散歩や買い物に着るのか、食事に出かけるのかを決めます。同じ服でも、歩きやすさを優先する日と、襟付きの服を着たい日では、合わせ方が変わります。
次に、いつもの靴まで履いて全身を見ます。「全部が似合わない」と考えるより、次のどこが気になるかを選ぶと、試すことがはっきりします。
- 肩やお腹が突っ張る、袖や裾が余る → サイズから確かめる
- 形は好きだけれど、色の組み合わせに迷う → 色を1点入れ替える
- 色も形も好きだけれど、雰囲気を変えたい → 生地の厚みや表面の質感を変える

サイズは、手持ちの着やすい服とどう比べる?
ユニクロの案内では、「商品サイズ」は服そのものの寸法、「ヌード寸法」は衣類を着ていない体の寸法です。同じM・Lでも、商品のデザインによって着用感は異なります。
無印良品の案内にも、服の仕上がり寸法と体の対応サイズは、別に示されています。服の横幅と体の一周の長さを、そのまま同じ数字として比べないようにします。
家では、よく着るシャツや羽織りを平らに置き、買う店の測り方に合わせて、肩幅・身幅・着丈・袖丈を比べます。

試着では、次の順で確かめる方法を提案します。
- 肩の縫い目が肩先に合う形を基準にし、腕を前に出して突っ張らないか見る
- ボタンを閉め、胸やお腹に引っ張られるシワが出ないか見る
- 袖口や裾の位置を見て、座ったときにも苦しくないか確かめる

パンツのウエストは、指が2本入る程度を出発点に、座ったときの楽さも見ます。裾は、靴に軽く触れるか、くるぶしがわずかに見える程度から比べましょう。詳しい見方は「男性服のサイズ感の見方」にまとめています。
4つの体型から、先に見る部分を選ぶ
分類にぴったり当てはめる必要はありません。お腹に丸みがあり、肩幅も広い方なら、両方の項目から、今の服で気になる部分を読んでください。
ぽっちゃり:お腹のゆとりと、裾の収まりを見る
ボタンの間が開くなら、まずはお腹まわりのゆとりを確かめます。肩を合わせたまま身幅を取れる形を探し、サイズを上げたら、袖や着丈も見直します。
- お腹に沿う薄い生地が気になるときは、ハリのあるシャツや羽織りから試す
- パンツの形に迷ったら、太ももに余裕があり、裾へ緩やかに細くなるテーパードから比べる
- ゆったり着たいときも、裾が靴の上でたまりすぎないかを見る
前開きの羽織りも選択肢の一つです。細く見せることを目標にせず、好きなゆとりと、動きやすさを両立させましょう。

ボタンまわりは「ぽっちゃりメンズのシャツ選び」、パンツの形は「ぽっちゃりメンズのパンツ選び」で詳しく解説しています。
痩せ型:線を生かすか、厚みを足すかを選ぶ
細さを生かしたい日と、服に厚みを出したい日では、選ぶ組み合わせも変えられます。まず肩と袖丈を合わせ、そのうえで、好みの量感を探します。
- すっきり着たい日は、重ねる枚数を抑え、身幅が余りすぎない形を選ぶ
- 厚みを足したい日は、編み目のあるニットや、ハリのある羽織りを1点足す
- 重ね着をするときは、外側の服を着ても、肩と腕が動かせるか確かめる
身幅を大きくする方法と、素材の厚みを変える方法は、分けて試してみてください。同じサイズでも、服の形の出方を比べやすくなります。

寒い日の重ね方は「痩せ型・細身メンズの冬コーデ」で案内しています。
大きめ体型:幅だけでなく、袖丈と着丈も見る
身長が高い方や肩幅のある方は、身幅が足りても、袖や着丈が足りないことがあります。大きいサイズへ順に上げるだけでなく、長さと幅を別々に確かめます。
- 腕を前に出して、肩や背中が突っ張らないか見る
- 袖口の位置と、座ったときの裾の上がり方を見る
- 幅は合うのに丈が足りないときは、別の型や丈の選択肢も探す
色を変えたいなら、濃い色の上下に、ベージュやグレーを1点組み合わせる方法もあります。通販での寸法の比べ方は「大きいサイズ メンズのコーデ」をご覧ください。

普通体型:気に入っている形を残し、変える場所を決める
「普通体型なら何でも合う」とは考えず、肩・身幅・丈を同じように確かめます。今の服が好きなら、そのまま着続けて構いません。
- 落ち着いた服が好きなら、色数を抑えたまま、ニットや羽織りの質感を変える
- 色を楽しみたいなら、トップスや小物のどちらか1点を入れ替える
- 形を変えたいなら、上半身はそのままで、パンツの幅を比べる
「無難」を抜け出すことよりも、自分がどこを変えたいかを出発点にします。

色と素材は、何を基準に選ぶ?
配色に迷うときは、白やグレーも含めて3色以内から試します。好きな服を1着決め、ほかの服と靴、小物を、その3色に近い色でそろえる方法です。
落ち着いた組み合わせ ネイビーの羽織り+白のカットソー+グレーのパンツ+ネイビーのスニーカー 色:ネイビー・白・グレー
色を1点試す組み合わせ グレーの羽織り+深緑のニット+グレーのパンツ+グレーのスニーカー 色:グレー・深緑

黒い服が多く、顔まわりに明るさを足したいなら、白やライトグレーを首元に置いて比べます。色の決め方は「着痩せする色(メンズ)」でも解説しています。
素材は、名前と、着たときの形を分けて見ます。消費者庁の案内では、上衣の組成表示は、繊維の名称と割合を示すものです。「綿だから、どれも同じ形になる」と決めず、ハリや厚みは、実物でも確かめましょう。
形を出したいなら、ハリのある生地から比べます。首元の肌触りや洗い方まで確かめたい方は「ニットの洗い方(メンズ)」を参考にしてください。
消費者庁は、服を買うときにも取扱表示を確かめるよう案内しています。家で洗いたい服は、購入前にタグを見ましょう。記号の意味は「洗濯表示の読み方」で解説しています。
年代や好みが近い着こなしは、どう探す?
NOT MODELでは、年代・体型・季節・場面から着こなしを探せます。20代・30代も含め、年齢だけで雰囲気を決めず、好きな服や出かける場所が近い例を見てみてください。20代の服選びを場面から考えたい方は「20代メンズファッションの選び方」も参考にしてください。
- 色のある古着が好きなら、20代・痩せ型の「90年代古着に赤ニット」で、ニットを見せる合わせ方を見る
- ワーク系の服が好きなら、20代・ぽっちゃりの「美大生のテラコッタ配色」で、カバーオールのゆとりを見る
- ニットの重ね方を楽しみたいなら、30代・普通体型の「古書店の棚のようなグリーン濃淡」で、素材の重なりを見る
- 襟付きの服で出かけたいなら、50代・大きめ体型の「ミラノのリラックステーラード」で、ジャケットとパンツの形を見る
組み合わせを全部まねる必要はありません。赤ニットだけ、羽織りの丈だけ、という見方でも十分です。40代・50代の服選びをまとめて見たい方は「40代・50代メンズのファッション」もご覧ください。
掲載LOOKのプロフィールの身長・体重は、購入サイズを決めるための実測データとしては使わず、ご自身の服の寸法と試着で確かめます。今日は手持ちの一組から、丈・色・素材のどれか一つを変え、同じ姿勢と明るさで鏡を見比べてみてください。







