「ボタンとボタンの間が引っ張られて、横にシワが寄る」「首のボタンを留めると苦しい」「裾を出すか入れるかで、いつも迷う」。ぽっちゃり体型のメンズにとって、シャツは、パンツやニットよりもサイズの失敗が目立ちやすいアイテムです。
先に、結論です。
- サイズは、首回りだけで決めません。お腹まわりの余裕(身幅)を、数字で確認します
- 身幅は、手持ちのいちばん着やすいシャツを平らに広げて測り、買うシャツと比べます
- シルエットは、スリムを避けて、ベーシックやレギュラーフィットから試します
- 裾は、出して着るか、入れて着るかを先に決めて、シャツの丈を選びます
- 色は淡く、柄は細かく。生地はハリのあるものにします
サイズ表の用語と数字は、AOKIの公式ガイドとコラム、ユニクロの公式FAQで確認しました。着こなしは、選ぶときの目安として紹介します。
コツ1:サイズは、何で決める?|首回りだけで選ばない
AOKIのご利用ガイドでは、メンズシャツは「首回り」と「ゆき丈」から選べると案内されています。この2つの数字には、お腹まわりが入っていません。
同じガイドのサイズ表には、各サイズが想定する体の寸法の目安(衣類を着ていない状態の寸法)が載っています。たとえば、首回り41cmのLは胴囲102cm、首回り43cmのLLは胴囲108cmです。商品によって数値は違うので、実際の寸法は、商品ページで確認します。
首回りが合っていても、お腹まわりがその数字より大きいと、ボタンが引っ張られやすくなります。首回りの次に、身幅と着丈も、数字で確認します。
首回りの測り方は、ユニクロの案内では「シャツの襟を平らにして、第一ボタンの中心から、ボタンホールの一番遠い端まで」とされています。手持ちのシャツで、第一ボタンまで留めても苦しくないものを、同じ方法で測り、買うシャツと比べます。

コツ2:身幅は、どう測る?|手持ちの着やすいシャツと、数字で比べる
身幅は、脇の下の幅です。AOKIのコラムでは「服の両脇下を直線で結んだ長さ」、ユニクロの案内では「脇の下の縫い目の左右幅」とされています。
お腹まわりの幅ではありません。脇の下の幅が合っていても、お腹が出ている体型では、お腹まわりで引っ張られることがあります。
AOKIとユニクロは、どちらも、手持ちの服の寸法と比べて選ぶ方法を案内しています。測り方は、次のとおりです。
- ボタンを留めても苦しくない、いちばん着やすいシャツを選ぶ
- 平らな場所に広げて、シワを伸ばし、ボタンをすべて留める
- 生地を引っ張らずに、左右の脇の下(袖の付け根)を、まっすぐ結ぶ長さを測る
- 買うシャツの商品サイズの身幅と比べる。数字が小さければ、お腹まわりが窮屈になりやすい
数字は、ぎりぎりを避けます。AOKIのコラムでは、身幅を2〜3cm測り間違えると、ワンサイズ分のずれになることがあるとされています。ユニクロの案内でも、生地の特性によって、商品の実寸に1〜2cm前後の誤差が出るとされています。

コツ3:シルエットは、どれを選ぶ?|スリムを避けて、余裕のある型から
AOKIのガイドでは、メンズシャツには「スリム」「ベーシック」「レギュラーフィット」の3種類があると案内されています。同じサイズでも、シルエットによってサイズ感が違います。
- ぽっちゃり体型は、スリムを無理に選ばず、ベーシックやレギュラーフィットから試す
- 大きすぎるものは選ばない。肩の縫い目が肩の端から落ちると、かえって大きく見える(「男性服のサイズ感の見方」を参照)
- 迷ったら、肩を合わせたうえで、身幅と着丈に余裕のあるものを選ぶ
コツ4:シャツは、出す?入れる?|イン・アウトで着丈を変える
AOKIのコラムでは、シャツの着丈は、背中の中心で、襟の下から裾までの長さとされています。同じコラムには、シャツをインするかアウトするかだけでも、適した着丈が変わると書かれています。測り始めの位置は、店によって違うので、サイズ表の数字は、買う店の測り方で比べます。
裾を出して着る
- 目安は、ズボンのポケットの、上から下くらいの丈です(「男性服のサイズ感の見方」と同じです)
- 裾が、お腹のいちばん出ている位置で止まらないものを選ぶ
- 長すぎると、足が短く見えます
- 休日や、普段の街着に向いています
裾を入れて着る(イン)
- 動いても裾が出てこない長さが必要です。出して着るシャツより、長めを選びます
- 身幅に余裕があり、腰まわりで生地がもたつかないものを選ぶ
- 食事など、きれいめにしたい場面に向いています(「秋の初デートの服装」でも、同じ考え方を紹介しています)

コツ5:色・柄・素材は、何を選ぶ?|白や淡い色、細かい柄、ハリのある生地
- 色:白や淡い色は、首元が明るくなります。全身は3色以内にまとめます(「着痩せする色(メンズ)」を参照)
- 柄:無地を基本にします。ストライプやチェックは、細かくシンプルなものを選びます
- 素材:薄手でテロッとした生地は、体のラインを拾いやすくなります。適度なハリのある生地を選びます
- 手入れ:シワのあるシャツは、清潔感が落ちて見えます。アイロンで整えます。洗い方は、タグの洗濯表示で確認します(「洗濯表示の読み方」を参照)
- 羽織り:シャツを前開きで羽織ると、縦のラインができます。ニットの下に着るシャツは「ぽっちゃりメンズのニット選び」も参考にしてください

シャツのコーデ例|休日は出して、食事は入れる
どちらも、服の色は3色以内です。
休日 水色のシャツ(裾を出す)+ベージュのテーパードパンツ+白いスニーカー 色:水色・ベージュ・白

食事 白いシャツ(裾を入れる)+ネイビーのテーパードパンツ+茶色の革靴 色:白・ネイビー・茶色

パンツの形や丈は、「ぽっちゃりメンズのパンツ選び」で解説しています。
試着で、確認すること
- 第一ボタンまで留めて、首が苦しくないか
- ボタンをすべて留めて、お腹まわりのボタンの間に、横向きのシワが出ていないか。出る場合は、一つ上のサイズが合うことがあります
- 腕を前に出す、上げる、で、肩と背中が突っ張らないか
- 座って、お腹のボタンが引っ張られないか、裾が上がってこないか
- 出して着る場合と、入れる場合の両方を、横からも鏡で見る
- 袖口が、手首の骨のあたりに来ているか
- いつも合わせるパンツを穿いて、全身で見る

次に読む記事
- サイズ全体の見方:「男性服のサイズ感の見方」
- ニット:「ぽっちゃりメンズのニット選び」
- スーツ:「ぽっちゃりメンズのスーツ選び」
- 体型別の考え方:「体型別・似合う服の選び方」
- 40代・50代の服選び:「40代・50代メンズのファッション」
- コーデの傾向を数字で見る:「ぽっちゃりメンズのコーデ例50件」








