「ニットを着ると、体が一回り大きく見える」「裾がお腹の上で止まって、お腹まわりが目立つ」。ぽっちゃり体型のメンズにとって、ニットは秋冬の定番でありながら、悩みの多いアイテムです。
先に、結論です。
- 編み目は、ハイゲージかミドルゲージから選びます
- 肩の縫い目を合わせます。身幅の数字は、脇の下の幅なので、お腹まわりは試着で確かめます
- 首元は、Vネックか、詰まりすぎないクルーネックにします。タートルネックは、基本は避けます
- 着丈は、立った姿と座った姿の両方で、裾の位置を見ます
- 色は暗い一色を避けて、首元に白などの明るさを足します
チクチクの避け方や、洗い方・毛玉の取り方は「ニットの洗い方(メンズ)」にまとめました。この記事では、「見え方」に絞ります。
サイズ表の見方は、ユニクロの公式FAQで確認しました。編み目の分け方は、無印良品のスタッフ記事で確認しました。着こなしは、選ぶときの目安として紹介します。
コツ1:編み目は、どれを選ぶ?|ハイゲージかミドルゲージから
ニットの編み目の細かさは、「ゲージ」で分けられます。無印良品のスタッフ記事(2024年12月4日)では、次のように説明されています。
- ハイゲージ:糸が細く、編み目が細かい。ニット特有の凸凹感がなく、すっきりしたデザイン
- ミドルゲージ:ハイゲージとローゲージの中間。ほどよい厚みで、きれいめにもカジュアルにも合わせやすい
- ローゲージ:編み目が粗い
ぽっちゃり体型は、ボリュームが出にくいハイゲージか、選びやすいミドルゲージから試します。ハイゲージが薄すぎるときは、羽織りの下に着ます。
ローゲージが向かない、というわけではありません。厚みが出やすい分、サイズと色の選び方が大切になります。着るなら、肩を合わせて、下はテーパードで引き締めます。

着た姿で比べると、次のとおりです。写真の左は、編み目が粗いローゲージ、右は、編み目が細かいハイゲージのニットです。同じ男性が、同じ形のグレーのニットを着ています。

コツ2:サイズは、どう選ぶ?|肩を合わせて、お腹まわりは試着で
サイズ選びの基本は、肩です。肩の縫い目が、自分の肩の端に乗っているかを、最初に確認します。大きめを選ぶと、肩が落ちて、かえって大きく見えます(「男性服のサイズ感の見方」を参照)。
ユニクロの案内では、トップスの身幅は「服の脇の下の縫い目の左右幅」とされています。同じ案内のトップスの採寸項目には、お腹まわりの幅は含まれていません。お腹が出ている体型では、脇の下の幅が合っていても、お腹まわりが突っ張ることがあります。
商品生地の特性によって、実寸には1〜2cm前後の誤差が出るとも書かれています。数字だけで決めずに、試着で確かめます。チェック項目は、記事の最後にまとめました。

コツ3:首元は、どの形?|Vネックか、詰まりすぎないクルーネック
首元の形で、顔まわりの印象が変わります。
- Vネック:首元が開いて、縦のラインができる。顔まわりがすっきり見える
- クルーネック:首元が詰まりすぎないものを選ぶ
- タートルネック:首が短く見えやすいので、基本は避ける。着るなら、薄手で首元がゆったりしたものにする

「ぽっちゃり男性の秋コーデ」でも、首元を開けて縦のラインを作る考え方を紹介しています。タートルネックの薄手と厚手の違い、よれやチクチクの見方は、「タートルネック(メンズ)の選び方」にあります。
コツ4:着丈は、どう選ぶ?|立っても座っても、お腹の位置で止まらない
着丈が短いと、座ったときや腕を上げたときに、お腹が見えます。長すぎると、足が短く見えます(「男性服のサイズ感の見方」でも触れています)。
ユニクロの案内では、着丈は「服の後ろの中心から、裾までの長さ」とされています。ニット製品の身丈だけは、測り方が違います。
ほかの服は後ろの襟ぐり横から測りますが、ニットは前の襟ぐり横から裾までを測ると書かれています。ニットの身丈の数字は、シャツなどの数字と、そのまま比べられません。
- 手持ちの服と数字を比べるときは、同じ測り方の項目どうしで比べる
- 試着では、立ったときと座ったときの両方で、裾の位置を見る
- 裾のリブが細く絞られているものは、裾がお腹の上で止まって、ふくらみが出ることがある。前かがみになって確認する
- 長すぎず、ベルトが隠れる程度の丈を目安にする

コツ5:色は、どう選ぶ?|暗い一色を避けて、前開きと重ねで縦を作る
全身を暗い色でそろえると、体が一塊に見えます。
- 全身を3色以内にまとめる
- ニットの下に、白やライトグレーのシャツやインナーを入れて、首元に明るさを足す
- 前開きのカーディガンや羽織りを、前を開けて着る。縦のラインができる
- ボトムスは、テーパードですっきりさせる(「ぽっちゃりメンズのパンツ選び」を参照)

ニットのコーデ例|休日と食事
どちらも、服の色は3色以内です。
休日 ライトグレーのミドルゲージのクルーネックニット(首元に白いシャツの襟)+ネイビーのテーパードパンツ+白いスニーカー 色:ライトグレー・白・ネイビー

食事・仕事帰り(最初の写真と同じ組み合わせです) ネイビーのVネックニット(首元に白いシャツの襟)+ベージュのテーパードパンツ+茶色の革靴 色:ネイビー・白・ベージュ
試着で、確認すること
- 普段、ニットの下に着るインナーを着て試着する
- 肩の縫い目が、肩の端に乗っているか
- 脇腹の生地を、こぶし1つ分つまめるか(ジャストの目安です)
- お腹まわりに、横向きのシワが出ていないか
- 立って、座って、前かがみになって、裾の位置を見る
- 腕を前に出して、肩と背中が突っ張らないか
- 鏡で、横と後ろからも見る
次に読む記事
- 素材・洗い方・毛玉:「ニットの洗い方(メンズ)」
- 冬の全身の組み立て:「ぽっちゃりメンズの冬コーデ」
- 色の合わせ方:「着痩せする色(メンズ)」
- アウターとの組み合わせ:「冬のアウターの選び方」
- サイズ全体の見方:「男性服のサイズ感の見方」
- シャツ:「ぽっちゃりメンズのシャツ選び」
- 体型別の考え方:「体型別・似合う服の選び方」
- 40代・50代の服選び:「40代・50代メンズのファッション」











