タートルネックを買ったら、薄手のものはすぐによれよれになった。厚手のものは、ジャケットの下に着ると肩まわりが大きくなった。着てみたら、首がチクチクした。タートルネックを選ぶとき、こんな経験はありませんか。
私は、タートルネックの薄手と厚手の両方を着て、それぞれに良い点と困る点があると感じました。
この記事は、タートルネックを選ぶメンズに向けて書きました。薄手と厚手の違い、ジャケットの下に重ねるときの選び方、チクチクの避け方、襟汚れとお手入れを、私の体験と、メーカーや公的機関の案内、当サイトのコーデの数え方からまとめています。
先に、結論です。
- 薄手は、重ね着しやすい一方で、首の部分がよれやすいです。ジャケットやダウンの下に着るなら、薄手が向きます
- 厚手は、暖かく、よれにくい一方で、重ね着が難しいです。ジャケットの下に着ると肩まわりが大きくなるので、上着の前を開けて見せる着方が向きます
- チクチクする素材のタートルネックは、度々あります。特に厚手に多いので、買う前に首に当てて確かめます
- 白いタートルネックは、シャツと違って、襟汚れが目立ちにくいです。ただし首は汚れる場所なので、洗い方は押さえておきます
ゲージの説明とお手入れはメーカーの案内、首を温めることは環境省、チクチクの原因はWoolmarkをもとにしています。選び方は、選ぶときの目安として紹介します。
一番上の写真の左は、薄手のタートルネック、右は、厚手のタートルネックを着た上半身です。
タートルネックは薄手と厚手のどっち?|重ね着のしやすさとよれにくさ
私の体験を、薄手と厚手で並べます。
- 薄手(首の部分が薄いもの):重ね着しやすい。ただし、よれやすい
- 厚手:暖かく、よれにくい。ただし、重ね着が難しい。ジャケットなどを上に着ると、肩まわりが大きくなる
どちらが良い、ということではありません。何の下に着るか、単品で見せるかで、選び分けています。
首を温めることは、環境省も勧めています。首・手首・足首の「三つの首」は、太い血管のある部分で、温めると体全体が温まる、という考え方です。タートルネックは、マフラーを巻かなくても、首を覆えます。
薄手と厚手は、編み目の細かさ(ゲージ)で探す
ニットの編み目の細かさは「ゲージ」で表されます。無印良品の店舗スタッフのブログ(2024年12月)では、次のように紹介されています(商品の例は婦人用ですが、ゲージの説明は同じです)。
- ハイゲージ:糸が細く、編み目が細かい。ニット特有の凸凹感がなく、すっきりして、スーツのインナーとしても使える
- ミドルゲージ:ハイゲージとローゲージの中間。生地感も程よい厚みで、きれいめにもカジュアルにも合わせやすい
- ローゲージ:編み目が粗い
商品名や説明に、この言葉があれば、厚さの手がかりになります。薄手を探すなら「ハイゲージ」、厚手を探すなら「ミドルゲージ」「ローゲージ」の表記を見ます。
写真は、真上から見た、2枚のタートルネックです。左は編み目が細かい薄手、右は編み目が粗い厚手です。

薄手のタートルネックがよれるときは、洗い方を見直す
ユニクロの洗濯家の解説(2019年)は、カーディガンなど薄手のニットを例に、薄手のニットは繊維が細く、生地が傷みやすいと説明しています。脱水しすぎると、よれたり、生地が伸びたりするので、脱水は短めにします。ハンガーにかけると重みで伸びるので、平干しにします。
花王も、ウールやカシミヤのセーターは、伸びを防ぐために、必ず平干しにするよう案内しています。どちらもニット全般の案内です。ユニクロの解説は2019年のものなので、お手持ちの服のタグを優先します。
私は、生地がしっかりしていないタートルネックを買って、すぐによれよれになったこともあります(「冬に痩せて見える服(メンズ)」にも書きました)。店では、首の部分に触れて、ハリがあるか確かめておくと安心です。
洗い方の全体は「ニットの洗い方(メンズ)」、タグの記号は「洗濯表示の読み方」で解説しています。
写真の左は、首の部分が薄くて、やわらかく、折り返しにしわが寄ったタートルネック、右は、首の部分が厚くて、形が立っているタートルネックです。

タートルネックの重ね着|ジャケットの下に着るなら、薄手が向く
私の体験では、厚手のタートルネックは、重ね着が難しいです。ジャケットなどを上に着ると、肩まわりが大きくなります。
ジャケットの下に着るなら、次の3つを見ます。
- 編み目の細い、薄手を選びます。 無印良品の店舗ブログでは、ハイゲージは、スーツのインナーにも使えると紹介されています
- 首の部分のリブ(縦の筋が入った編み方)が太すぎないものを選びます。 メディアのOCEANS(2026年8月)は、シャツなどと重ねるときは、リブが目立たないものか、リブのないタートルネックが洗練された印象になる、としています。太いリブは首元が重く見える、という説明です。単品で着るときは、リブがあるものでも問題ない、とも書かれています
- 上着を着た状態で試着します。 タートルネックだけで試着すると、上着を重ねたときの厚みが分かりません。肩や腕まわりが突っ張らないかを、鏡で見ます。サイズの見方は「男性服のサイズ感の見方」、中に着る服を着て試着する考え方は「冬のアウターの選び方」にあります
写真は、同じジャケットの下に、左は薄手、右は厚手のタートルネックを着た上半身です。右は、首元と袖口から、厚手のニットの厚みが見えます。

環境省のウォームビズのページは、寒いからといって、ただ上に羽織るだけでは、着ぶくれすることもあると説明しています。対策として、機能性素材のセーターやジャケットを選ぶ方法が挙げられています。ダウンの下にタートルネックを着るときも、厚いものを足す前に、薄手で足りないかを考えます。
厚手は、上着の前を開けて見せる
厚手のタートルネックは、ジャケットの下に重ねず、コートやブルゾンの前を開けて、見せる着方にすると、重ね着の難しさを避けられます。当サイトのコーデにも、この着方があります(次の節)。
当サイトのコーデで見ると|タートルネック19件の着方
当サイトの255件のコーデのうち、タートルネックを使っているのは19件です(2026年11月3日時点。冬18件、秋1件)。一般の統計ではなく、当サイトの掲載例の数え方です。
厚さは、記載があった14件で見ると、次のとおりです(記載なしは5件)。
- 薄手:4件(LOOK 021・024・037・244)。4件とも、ダウン、ジャケット、シャツの下に着て、首元をのぞかせる使い方です
- 中厚手:6件。上着の前や襟元から、見せる使い方です
- 厚手:4件。そのうち3件(LOOK 230・246・250)は、上着の前を開けて見せる使い方です
薄手は中に着る、厚手は見せる。私の体験と、同じ向きの使い分けです。
色は、次のとおりです。
- 紺・グレー・黒・茶:8件
- 赤・えんじ・マスタード・紫・緑・青など:8件
- 白・生成り:3件(LOOK 037・047・226)
色もののタートルネック8件のうち7件は、チャコールグレー・紺・黒・カーキの上着と合わせています。タートルネックに色を入れる日は、上着を落ち着いた色にする例が多いです。
タートルネックがチクチクするときは|厚手は特に、首に当てて確かめる
私は、チクチクする素材のタートルネックに、度々当たります。特に、厚手のものに多いです。だから、素材は慎重に選びます。
チクチクの原因は、「チクチクしないマフラーの選び方(メンズ)」でも書いたとおり、素材の名前より、繊維の太さです。ウールの普及を進める団体Woolmarkは、太い繊維が肌に押し当たったり、こすれたりすると、チクチクやかゆみを感じると説明しています。
アレルギーではなく、物理的な刺激です。化学繊維でも、太い繊維なら起こります。
ここで気をつけたいのは、チクチクを決めるのは繊維の太さで、ニットの厚さではないことです。厚手に多いと感じても、厚手かどうかだけで決めず、首に当てて確かめます。
- 買う前に、首の部分を、あごの下と首の横に当てて、首を左右に動かします
- 少しでもチクチクしたら、買いません
- 試着は、いつも下に着るインナーを着て行います
- ネットで買うときは、返品・交換の条件を先に確かめます。届いたら、タグを切る前に、首に当てます
タグの「毛100%」だけでは、細いか太いかは分かりません。見分け方は「ニットの洗い方(メンズ)」にあります。
タートルネックの襟汚れ|白でも目立ちにくい? お手入れの見方
私の体験では、タートルネックは、シャツと違って、白でも襟汚れが目立ちにくいです。
シャツの襟汚れについて、ライオンの製品Q&Aは、次のように説明しています。衿に使われている芯(接着芯地)の樹脂が、汗や皮脂などの汚れを吸着し、その汚れが洗濯で取れずに、たまってシミになります。皮脂汚れが多い人が、たくさん汗をかいて、着用を繰り返した場合などに起こります。
汚れが目立ちにくいなら、白も選びやすい色です。ただし、目立たなくても、首は汗や皮脂がつく場所です。お手入れは、次の3つです。
- 洗う前に、首の部分の汚れに洗剤をなじませます。 花王は、おしゃれ着用洗剤の原液を、エリや袖口の汚れになじませておくよう案内しています。ユニクロの解説(2019年)も、襟元など汚れが目立つ部分は、中性洗剤を直接かけて下洗いすると、汚れが落ちやすいとしています
- 汚れた部分が外側になるようにたたんで、洗濯ネットに入れます(花王)
- 平干しにします。 乾いたら、アイロンを浮かせて、スチームをかけると、風合いよく仕上がります(花王)
洗うのは、汚れが気になったときです。着るたびには洗いません。頻度と手順は「ニットの洗い方(メンズ)」にあります。
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