冬に痩せて見える服(メンズ)|実験で分かる3つのことと、着ぶくれしにくい選び方

冬に痩せて見える服(メンズ)を知りたい、太っている・ぽっちゃり体型の男性へ。暗い色・服のゆとり・縞について、実験で分かることと限界を整理し、当サイトの冬コーデ19件を寒さの目安ごとに見ながら、着ぶくれしにくい選び方と、買う前の試着で確かめる3つの点をまとめました。

同じ男性の全身を左右に並べた写真。左は、濃紺のウールのコートを前を開けて着て、中にオフホワイトのニットと白いシャツの襟が見える。右は、チャコールグレーのフード付きの厚手のジャケットを前を開けて着て、中にライトグレーのニット。どちらもチャコールグレーのパンツと黒の革靴

「冬は、着込むほど大きく見える」「ダウンを着ると、膨らんで見えそうで不安」。太っている・ぽっちゃり体型の男性にとって、冬は、服選びでいちばん迷いやすい季節です。

この記事では、「痩せて見える」を、うわさや気分ではなく、見え方を調べた実験から整理します。そのうえで、当サイトの冬コーデ19件を寒さの目安ごとに見て、選び方に落とし込みます。

ここで紹介する実験は、写真や絵、Tシャツやワンピースなどで調べたもので、冬のコートやダウンを直接比べたものではありません。分かることと、言えないことを分けて書きます。

先に、結論です。

  • 暗い色の服は、体を少し細く見せます。 ただし差は小さく、明るい背景では差がはっきりしなかった実験もあります
  • 服は、きつすぎても、ゆるすぎても、大きく見えます。 ある実験では、ゆとりが少しあるくらいが、いちばん小さく見えました
  • 縞(しま)で細く見せようとするのは、おすすめしません。 縞の効果は、実験の結論が分かれています
  • 冬は、寒さの目安に合わせて、コートかダウンかを決めます。 必要以上に厚い服を選ばないと、着ぶくれしにくくなります

痩せて見える服は、実験で何が分かっている?

「痩せて見える服」を調べた実験は、いくつかあります。ここでは、服選びに関わる3つを紹介します。

1. 暗い色の服は、少し細く見える

  • 2020年の実験では、インターネット上の約1,000枚の人の写真を見てもらい、体重を推測してもらいました。暗い服の人は、体重が少し軽く推測されました
  • 2021年の実験では、女性モデル1人の写真で、暗い色のワンピースが、明るい色より細く見えました。背景が暗いほど、その効果は大きくなり、明るい背景では、はっきりした差になりませんでした

どちらも、差は「少し」です。暗い色は、見え方を整える工夫の1つと考えます。色の決め方は、「着痩せする色(メンズ)」にまとめています。

2. 服は、きつすぎてもゆるすぎても大きく見える

2006年の実験では、体格の違う男性が、白いTシャツを5つのサイズで着て、見た人が体の大きさを評価しました。BMIが28を超える男性は、きつすぎても、ゆるすぎても、大きく見えました。いちばん小さく見えたのは、胸まわりのゆとりが2〜3cmのときでした。

  • 体を隠そうとして、大きすぎる服を選ぶと、見え方の面でも、有利とは限りません
  • きつすぎる服も、同じように大きく見えました
  • 2〜3cmは、Tシャツでの結果です。コートやニットの数字としては使えません

写真は、同じ男性が、同じ濃紺のコートの3つのサイズを着た例です。左はきつめ、中はちょうどよい、右はゆるめです。

同じ男性が同じ濃紺のコートを着て、全身を左・中・右に並べた写真。左は小さめのコートで、前のお腹まわりと肩・袖に引っ張られたしわがあり、袖が短くてニットの袖口が見える。中はちょうどよいサイズで、肩の縫い目が肩先にある。右は大きめのコートで、肩の縫い目が肩先より下に落ち、袖が手の甲にかかっている。中はライトグレーのニット、パンツはチャコールグレー、靴は黒の革靴

冬は、中に着る服で、必要なゆとりが変わります。数字で決めず、中に着る服をすべて着て、試着します。肩の合わせ方と身幅の確認は、「冬のアウターの選び方」で解説しています。

3. 縞は、細く見せる決め手にならない

「横縞は太って見える」「縦縞は細く見える」と言われますが、実験の結論は分かれています。

  • 2011年の実験では、横縞のほうが、縦縞より細く見えました。「横縞は太って見える」という説を支持する結果は、出ませんでした
  • 2013年の日本の研究(京都大学)では、横縞が細く見せる効果は、細い体の図で強く、太った体の図では弱く、逆になる可能性もありました。人による差も大きいという報告です
  • 2020年の実験では、横縞は、無地の明るい服と比べて、差が見られませんでした

写真の左は、無地のネイビーのニット、右は、ネイビーとライトグレーの横縞のニットです。同じ男性で、パンツと靴も同じです。

同じ男性の全身を左右に並べた写真。左は無地のネイビーのニット、右はネイビーとライトグレーの横縞のニット。どちらもチャコールグレーのパンツと黒の革靴

冬のニットやコートの縞は、好みで選んで構いません。縞に、細く見せる役目を期待しすぎないほうが、安全です。

実験から言えることは、どこまで?

ここまでの実験は、女性の絵や写真、Tシャツやワンピース、少人数のものが多く、冬のコートやダウンを比べたものではありません。「この服を着れば、必ず細く見える」という意味ではなく、選ぶときの手がかりとして使います。

寒い日は、厚い服を足すより、素材で暖かさを足す

環境省のウォームビズのページでは、寒いからといって、ただ上に羽織るだけでは、着ぶくれしてしまうこともあると説明されています。対策として、機能性素材のセーターやジャケットを選ぶ方法が挙げられています。

厚い服を1枚足す前に、薄くて暖かい素材に替えられないかを考えます。重ね方は、「ぽっちゃりメンズの冬コーデ」で解説しています。

冬服に当てはめる|寒さの目安ごとに、冬コーデ19件を見る

当サイトには、体型が「ぽっちゃり」か「大きめ体型」で、季節が「冬」のコーデが19件あります(ぽっちゃり11件、大きめ体型8件)。服装指数(日本気象協会の服装指数と同じ数字の、NOT MODELの目安)で分けると、次のとおりです。

  • 指数30「コートが欲しい寒さ」(11件):ウールのコート10件、中綿入りのカバーオール1件
  • 指数20「厚手の防寒着が欲しい寒さ」(7件):ダウン5件、中綿入りのパーカ1件、黒のキルティングのロングコート1件
  • 指数40「上着にニットを合わせたい肌寒さ」(1件):ジャケット1件

これは、当サイトのコーデを数えた結果で、一般の統計ではありません。服装指数も、寒さの感じ方に個人差があるため、あくまで目安です。見方は、「気温別の服装の目安」にあります。

指数30の例は、ウールのコートが中心

11件のうち、ウールのコートが10件でした。厚手のダウンを選ばなくても、コートで足りる寒さの日があります。

  • アウターの色は、ネイビー・チャコールグレー・ブラウン・藍色などの濃い色が10件です(残る1件は、オリーブグリーンの中綿入りカバーオール)
  • 11件のうち10件で、首元に、白・生成り・ライトグレーなどの明るい色が見えます(シャツの襟、白いインナー、明るい色のニットやスウェットなど)
  • コートの前を開けて着る例が、5件あります

濃い色のコートの内側に、明るい色を少し見せる形が、ほとんどの例で使われています。冬の白と生成りの使い分けは、「冬の白コーデ(メンズ)」で紹介しています。

指数20の例は、ダウンが中心

寒さが厳しい日は、厚手の防寒着を使う例が、7件ありました。

  • ダウン5件のうち3件は、縫い目や光沢が目立ちにくい作りです(シームレス2件、マットなナイロン1件)
  • アウターの色は、7件のうち5件が、黒・ネイビー・チャコールグレーの濃い色です
  • 前を開けて着る例が、4件あります

ダウンの選び方は、「冬のアウターの素材(メンズ)」で解説しています。

コートの前を開けて、縦の流れを作る着方は、当サイトで勧めている着こなしです。縞の実験とは別の話で、この着方で細く見えることが、実験で確かめられたわけではありません。

買う前に、試着で確かめる3つ

  • 中に着る服を、すべて着て試着します。 厚手のニットを着た状態で、きつすぎず、ぶかぶかにもならないかを確認します
  • 前を開けた姿と、閉じた姿の両方を、鏡で見ます。 腕を前に出して、肩と背中が突っ張らないかも確認します
  • 首元に、明るい色を少し見せます。 シャツの襟や、薄手のマフラーを、試着のときに合わせてみます

写真の左は、コートの前を開けた姿です。右は、同じコートの前を閉じた姿です。

同じ男性が同じ濃紺のコートを着て、全身を左右に並べた写真。左は、コートの前を開けていて、ライトグレーのニットと白いシャツの襟が見える。右は、コートの前をボタンで閉じている。パンツは濃紺で、靴は黒に近い濃紺の革靴

私の体験|冬服の買い物で、うまくいかなかったこと

冬の服選びで、私が実際に経験したことです。

  • 体形が変わって、立った時にはちょうどよかった服が、小さくなりました
  • 試着室では、照明のおかげでよく見えたのに、家に帰ったら、サイズが思っていたのと違いました
  • タートルネックを買ったら、生地がしっかりしたものではなく、すぐによれよれになりました
  • 冒険して白いコートを買いましたが、着る場面が少なく、出番がないままです

光だけを変えた例です。左は、試着室のような明るい照明、右は、家の窓ぎわの自然光です。同じ男性、同じコートです。

同じ男性が同じ濃紺のコートを前を開けて着て、全身を左右に並べた写真。左は、明るくむらのない照明で、壁は明るいグレー。右は、家の窓ぎわのようなやわらかい光で、壁が少し暗いグレー。中はライトグレーのニットと白いシャツの襟、パンツはチャコールグレー、靴は黒の革靴

1つ目は、上で紹介した、きつすぎる服が大きく見えた実験と重なります。体形が変わったときは、持っている服のゆとりも、確認し直すと安心です。

ニットの首元や編み目の考え方は、「ぽっちゃりメンズのニット選び」で解説しています。2つ目と4つ目のようなことは、買う前に、返品や交換の条件と、その服を着る場面を、確かめておくと安心です。

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