マフラーの毛がつく原因と対処法(メンズ)|コートにつかない静電気対策と、毛が目立ちにくい選び方

マフラーの毛がコートについて困っている男性へ。毛がつく原因の静電気と、出かける前の対処法(洋服ブラシ・静電気防止スプレー)、洗うときの柔軟剤、毛が目立ちにくい色と素材の選び方を、ライオンと花王の公式の案内と、当サイトのコーデ21件の数え方でまとめました。

同じ男性の首元を左右に並べた写真。濃紺のコートに、左は生成りのマフラーを巻き、襟に細い毛が点々と付いている。右は濃紺のマフラーを巻き、毛はほとんど目立たない

コートの襟元に、マフラーの毛がびっしり。出かける前は気づかず、電車の窓に映った自分を見て気づく。冬のマフラーで、こんな思いをしたことはありませんか。

マフラーの毛が服につくのは、毛が抜けるだけでなく、乾いた冬の静電気で毛が寄ってくることも関わっています。この記事では、毛がつく理由と、出かける前・洗うときにできる対処法、毛が目立ちにくいマフラーの選び方をまとめます。

先に、結論です。

  • 毛がつく原因の一つは、静電気です。ライオンの案内では、ウールとポリエステルのように、電気の帯びやすさが逆の素材がこすれると、静電気が起きやすくなります
  • 出かける前に、衣類用の静電気防止スプレーを、マフラーとコートの襟まわりにかけます。着たあとは、洋服ブラシで軽く払います
  • マフラーを外すときは、滑らせて抜かず、巻いた部分をやさしくほどきます。私は、毛がつきにくくなると考えています
  • 洗えるマフラーは、最後のすすぎで柔軟剤を使います。花王の案内では、柔軟剤は静電気を流しやすくして、摩擦も減らします
  • ついた毛が目立ちにくいのは、コートと同じくらいの濃さのマフラーです。当サイトの冬のコーデ21件では、12件がそうでした
  • 買うときは、表面がなめらかな編み地を選び、コートのタグの素材も確かめます

静電気の説明はライオンと花王の公式の案内、お手入れはカシミヤのお手入れの案内(TOYOBOSHI)をもとにしています。色の組み合わせは、当サイトのコーデを数えた結果です。選ぶときの目安として紹介します。

一番上の写真の左は、濃紺のコートに生成りのマフラーを合わせた襟元、右は、同じコートに濃紺のマフラーを合わせた襟元です。左は、ついた毛が目立ちます。

マフラーの毛が、コートにつくのは、なぜ?|静電気と素材の組み合わせ

乾燥する冬は、服を着たり脱いだりするときに、静電気が起きやすくなります。TOYOBOSHIのカシミヤの案内では、静電気によって、ほこりや毛、他の繊維などが付きやすくなると説明されています。

静電気は、性質の違う素材がこすれて起きます。ライオンの案内では、次のように整理されています。

  • ウールとナイロンは、プラスの電気を帯びやすい素材です
  • ポリエステルは、マイナスの電気を帯びやすい素材です
  • プラスとマイナスの素材がこすれると、静電気が起きやすくなります。同じ性質の素材同士なら、起きにくくなります
  • 綿は帯電しにくく、組み合わせに入れると、静電気が起きにくくなります

マフラーとコートの襟は、首元で何度もこすれ合います。ウールのマフラーにポリエステルのコートを合わせた場合も、ポリエステルのマフラーにウールのコートを合わせた場合も、静電気が起きやすい組み合わせです。コートの素材は、内側のタグで確かめられます。

ウールとポリエステルの組み合わせは、「冬のアウターの素材(メンズ)」でも触れています。

出かける前の対処法|洋服ブラシと静電気防止スプレー

着たあとは、洋服ブラシで軽く払う

TOYOBOSHIのカシミヤの案内では、着たあとに、柔らかいブラシで毛並みに沿って、梳くように優しく整えることが勧められています。静電気でついたほこりや毛を、取り除くためです。

コートのブラッシングは、「コート・ダウンの手入れ方法」で紹介しています。マフラーも同じように、毛並みの向きに、軽く払います。

写真の左は、ブラシを毛並みに沿って当てている途中、右は、払い終わったマフラーです。

グレーのマフラーを平らに広げた写真。左は、洋服ブラシを当てて、毛並みに沿って払っている途中。右は、払い終わったマフラーと、横に置いた洋服ブラシ

外出前に、衣類用の静電気防止スプレーをかける

衣類用の静電気防止スプレーは、静電気を防いで、ほこりや花粉を衣類に寄せ付けにくくするものです。毛がつく原因の静電気を抑える、という考え方で使います。ライオンの公式の案内では、使い方は次のとおりです。

  • 外出前に、約20cm離して、こすれやすい部分を中心に、全体にかけます
  • 着ている服には、必ず自分でかけます。他の人がかけると、まれに静電気の火花で、衣類を焦がすことがあります
  • 効果は次に洗うまで続きますが、着るたびに弱くなるので、着るたびにかけるのがおすすめです

マフラーでは、首に当たる内側と、こすれ合うコートの襟まわりが、かける場所の目安です。

写真は、マフラーとコートの襟のあたりに、離してかけているところです。

濃紺のコートにグレーのマフラーを巻いた男性が、白いスプレー缶を持ち、マフラーとコートの襟のあたりに霧をかけている写真

使えない素材もあります。ライオンの案内では、絹、レーヨン、テンセルなど水に弱い素材、家庭での洗濯もドライクリーニングもできないもの、皮革、和装品、毛皮には使えません。絹のマフラーや、毛皮・皮革の襟が付いたコートには、かけません。

SNSでは、水と柔軟剤を混ぜてスプレーにする方法も広まっています。ただ、花王の案内にあるのは、洗濯で柔軟剤を使ったときの静電気防止の説明で、衣類に直接かける使い方の案内ではありません。かけるなら、使える素材と使い方が公式に書かれている、衣類用のスプレーが安心です。

洗えるマフラーは、最後のすすぎで柔軟剤

花王の案内では、柔軟剤の成分が繊維の表面を覆い、空気中の水分と結びついて、静電気をすぐ流します。また、すべりがよくなって摩擦が減るので、静電気の発生そのものも減ります。

洗う前に、タグの洗濯表示を確かめます。TOYOBOSHIのカシミヤの案内では、洗濯表示に「おけ」の表示があるものは家庭で水洗いでき、×が付いたものは水洗いできません。洗えるものは、次の点に気をつけます。

  • 水温は40度以下にします。強いもみ洗いや押し洗いは、毛羽立ちやすくなるので避けます
  • 最後のすすぎで、適量の柔軟剤を入れます。摩擦が減って、やわらかな風合いになります
  • 脱水は30秒〜1分ほどにします。乾燥機は縮むので使わず、日陰で平らに干します

洗い方の手順は、「ニットの洗い方(メンズ)」で詳しく紹介しています。タグの見方は、「洗濯表示の読み方」です。

写真の左は、ぬるま湯で、やさしく押し洗いしているところ、右は、平干しネットの上に、平らに広げて干しているところです。

左は、白い洗面器のぬるま湯で、グレーのマフラーを両手で押し洗いしている様子。右は、白い平干しネットの上に、グレーのマフラーを平らに広げて干している様子

毛が目立ちにくい組み合わせは?|当サイトの冬のコーデ21件で見ると

ついた毛が目立たなければ、気になりません。当サイトの冬のコーデのうち、マフラーを使った21件で、コートや上着との色の濃さを数えました。スカーフとネックウォーマーは除いています。

  • 濃い色同士:12件。 濃紺に濃紺、チャコールにチャコールなどです
  • 濃さに差がある:6件。 生成りやベージュのマフラーを濃い色の上着に合わせたものが3件、黒や深緑のマフラーを明るめの色の上着に合わせたものが3件です
  • グレーなどの中間の色:3件

色の濃さは、色の名前から分けた目安です。当サイトは、色の合わせ方でコーデを選んでいるので、毛のことを考えて選んだ例ではありません。それでも、濃い色同士が最も多いことは、毛が目立ちにくい組み合わせを探すときの参考になります。

濃さに差がある組み合わせは、ついた毛が見えやすくなります。たとえば、毛足のある生成りのマフラーを、濃い茶色のブルゾンに合わせた例(LOOK 242)です。こういう日は、出かける前のスプレーと、帰ってからのブラッシングが役に立ちます。

色の合わせ方そのものは、「コートに合うマフラーの色(メンズ)」で紹介しています。

私の体験|出先で取れない毛と、マフラーの外し方

暗い色のコートに、明るい色のマフラーを合わせたとき、細かいケバケバした毛がコートについて、目立ったことがあります。家に帰れば、粘着クリーナー(コロコロ)で取れます。ただ、出先では、できません。

かといって、マフラーを外すと、コートについた毛が目立ちます。取りたくても取れない、という状況になります。粘着クリーナーの話は、「ぽっちゃりメンズのコート・ダウンの選び方」にも書いています。

私は、マフラーの外し方でも、毛のつきやすさが変わると考えています。マフラーを、滑らせるように抜く癖のある人は、毛がつきやすくなります。面倒がらずに、巻きつけた部分をやさしくほどいて外す癖をつけると、つきにくくなります。

それでも、毛のつきやすさは、材質に左右される部分が大きいと感じます。だから私は、黒いコートに真っ白のような、明るすぎるマフラーは巻かないようにしています。ダークグレーなど、毛がついても目立ちにくい色は、組み合わせやすくて助かります。

毛がつきにくいマフラーの選び方|買うときの3つの確認

1. 表面がなめらかな編み地を選ぶ

毛足の長いものや、起毛しているものは、表面に毛が多いので、服につきやすいと考えられます。売り場では、手のひらで表面を軽くなでて、毛が手につかないか確かめます。

表面から毛が飛び出す編み地は、チクチクの原因にもなります。くわしくは「チクチクしないマフラーの選び方(メンズ)」で紹介しています。

2. コートの素材と、性質が逆にならない素材を選ぶ

コートの内側のタグで、素材を見ます。ポリエステルのコートなら、ウールのマフラーは静電気が起きやすい組み合わせです。同じ性質の素材や、帯電しにくい綿を選ぶ方法があります。

3. 洗えるかどうか、タグを見る

洗えるマフラーなら、毛が気になったときに、柔軟剤を使って洗えます。洗えないものは、出かける前のスプレーとブラッシングで対処します。

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